純利益は赤字のe企業

2011.06.06

トイザらスとeトーイズという会社がある。どちらも玩具リテーラーだが、99年度第四半期でトイザらスは従業員7万人、売上高21.7億ドル、純利益1700万ドルの従来型企業、一方のeトーイズは従業員が306人、売上高800万ドル、純利益は赤字のe企業である。このデータだけ見れば、どちらが優良企業かについて述べる必要はないだろう。だが、両者の株価を比較すると、そうした評価が逆転する。時価総額はeトーイズのほうが数十億ドルも高いのである。こうした現象を、ネットバブルのひとつとすることは簡単だ。しかし、いま現在、e企業がキャピタルマーケットからお金を集めることができていて、そこへ顧客が流れつつあるというのは厳然たる事実なのである。たしかにネットバブルがはじける可能性はある。だが、バブルがはじけずに、e企業のビジネスが成立してしまったとき、既存企業はビジネスを根こそぎ持っていかれるというリスクを抱えてしまう。株を発行することで巨額の資金調達をおこなえるビジネスには、同様の資金調達で臨むしかない。