「体脂肪率だよ。体についている脂肪の量が体重の何パーセントを占めているかという比率だね。これの理想的なパーセントはわかっていて、表のようになっている。」「男性と女性は違うのね」「女性のほうが男性より比率が高いのは、いうなればバストとヒップのためだよ。女性らしい美しいバストとヒップの曲線は脂肪によって描き出されるものなんだよ。だから、痩せすぎはよくない。体脂肪率が20パーセントを大きく割り込むと、もう体は完璧な女性美は描き出せなくなるわけだ」「しかし、28パーセントというのは相当に太めじゃない?」「うん、太めだね。だけど、それくらいまでが理想体重の範囲なんだよ。体は女性美にあふれているはずだ。ファッション・モデルのように細めばかりがいいのではないからね」「ファッション・モデルは20パーセントくらいかしら?」「それくらいだろうね。なかにはそれ以下の人ももちろんいると思うけど、水着のモデルは20パーセント以下ということはないと思う。だから、20パーセント以下のところに目標を置くべきではないのだが、痩せ願望の人はそういう無茶なウェイト・ロスを目指すんだよね。それがダイエットの最大とはいわないけれども非常に大きな障害になっているんじゃないかな」「この範囲に目標を置いておけばいいのね」コ応、25パーセントを目標にしておけばいいと思うよ。28パーセント以下にはなかなかならない人もいるだろうし、するすると20パーセントまでいってしまう人もいるだろうが、25パーセントまでいけば、それから先はもう、いわゆるダイエットをしてるという意識を持つ必要はないね。もう肥満ではないから。その人の体にとって最も望ましいパーセントにまでいって安定するに違いない」「体脂肪率は体重からは割り出せないの?」「単純には割り出せない。運動選手のように脂肪を除いた体重、つまりLBM値が高い人の場合は、体重が58キロでも体脂肪率は14パーセントというようなケースがたくさんあるからね。一方、体重が45キロしかないのに体脂肪率は22パーセントというような女性もいる。運動選手は特殊で、ものすごい運動量だから体脂肪率は当然低くなるし、また、低くないと競技をこなせないけれども、男性の場合、103キロのアメリカン・フットボール選手の体脂肪率はニーバーセントくらいだからね」「だったら、体脂肪率はどうやって計算するのかしら」「体脂肪計がいろいろ出ているけど、自分で簡単に計算できたら大いに助かるわけで、1979年に、A・ガース・フィッシャーとロバート・K・コンリーという二人の研究者が、計算法を発表した。女性の場合はヒップと、お腹と、身長から割り出すもので、彼らは膨大なケースから前頁の表のような定数を確定した。」「これでおおよその体脂肪率がわかるし、大きく外れることはないよ。ただデータは正確でなくてはならないから、ヒップは一番大きいところを測ること。お腹はへそのところを測ること。そこが一番大きいからね。そして、3、4回測って平均値で計算すること。Yちゃんが肥満してアメリカから帰ってきたときのデータで計算してみよう。あのとき、ヒップは107センチ、お腹は78センチ、身長は同じだったから、体脂肪率は34パーセントということになる。体重は61キロだったから、体にたまっていた脂肪の量は21キロ。こういう計算になる」「実に簡単だね」「しかも、信頼していい正確さなんだ。男性の計算法は、フィッシャーをふくめた3人の研究者が1985年に発表しているけれども、これは女性ほど正確ではないので、体脂肪計を使ったほうがよいと思う」「ときどき測って体脂肪率を出していると、自分の本当の変化がつかめるわね。体脂肪率とLBMも同時にわかるから」「LBMは変化するからね。体重は減らないのにウェストが何センチも減ったという場合があるけれども、それはLBMが増え体脂肪率が減った結果なのだから、いい方向に向かっているわけだ。そこでそのLBMに基づいて実現可能な正しい目標を定めることができる」「よい食事にして運動をつづけると、みんなLBMが増えるの?」「いや、ものすごく体脂肪がついている人の場合は逆にLBMが減る可能性がある。体重を支えるために筋肉がついているので、体重が減ってくると、支えていた筋肉が必要ないためなくなるわけだ。これも、その新しいLBMに基づいて正しい目標がきめられるよ。体脂肪率25パーセントを一応の目標にしておけばいい」
(参考サイト)
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